新沼シオリは亜人世界に転移してきた日本の女子高校生である。
物語開始時は二年生十七歳。
日本にいたころの記憶をほとんどなくした状態でゴズ連山山中のカエル族の聖地〈白角の台地〉で目を覚ました。
傍らには彼女専用の剣が安置されており、その場で居合わせた三匹のカエル族(ウシツノ、アマン、アカメ)と出会った。
自身が伝説の姫神という存在であることを魔女に告げられて以降、彼女を狙う者たちからの逃避行から物語は幕を開ける。

白姫ブラン・ラ・ピュセル(純白聖女)
七人の姫神のひとり。「再生の道標」。
背中に三対六翼の美しい羽根を持つ天使(セラフィム)型の姫神。
白姫は回復特化の姫神で、他の姫神よりも各種治癒能力に秀でている。
さらに自身は悪意あるステータス異常攻撃を受け付けないという固有スキルを所持している。
反面、七人の姫神中、攻撃力は最下位となっている。
神器シャイニングフォース(輝く理力)
シオリが姫神転身するのに必要とされる神器。
長く美しい細身の白い剣で、シオリ以外が持とうとしても重すぎて持ち上がらないが、シオリは羽のように軽々と扱える。
転身すると弓なりに沿った形状に変化するが攻撃力に変化はない。
姫神魔法
- ベネディクション(祝福を)
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祝詞を聴く者の運動性を上げ、勇気をもたらす。
- ライトニング・レイ(稲妻光線)
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十字に交差した両腕から稲妻の光線を照射する。爆(ボム)の掛け声で無数の光球に分かれ連鎖爆発を起こす。シオリの必殺技。
- リュミエール(光あれ)
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対象単体完全回復。有機物も無機物も傷を一瞬で治す。
- レストア・ステート(悪態快癒)
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光の粉が舞い落ち触れた者のバッドステータスを回復。敵味方の区別はできない。
その後のシオリ(ネタバレを含みます)
第1章終了時点
マンイーターの花畑で姫神として本格的に覚醒したシオリは、それを機にこの世界の言語や特殊なチカラに目覚めた。黒姫である深谷レイとも知り合ったが、レイはトカゲ族と行動を共にする魔女オーヤの虜となり、レイと対決することに。決着はつけられず、ウシツノ、アカメ、タイランと共にカザロ村から撤退を余儀なくされた。
また徐々にではあるが記憶が戻りつつあり、亜人世界に転移する直前、車椅子生活の親友の足を無意識のうちに癒していたことを思い出している。
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